「少し賢くなったプロッター」つづき
振り返って
2年前の「オーディオ出力でステッピングモーターを回す」から始まり「おバカなプロッター」そして「少し賢くなったプロッター」まで随分と楽しませてもらいました。
1個のステッピングモーターを回す事から始まり、3軸制御まで出来る様になるとは我ながら感心感心
工作も初めのうちはベニヤ板を切って貼ってで作っていましたが、3dプリンターを手に入れてからは一変しました。作りたいものが簡単に作れる。
例え印刷に何時間掛かろうとも寝る前に印刷を始めて起きると完成している。外出前に印刷を始めて帰ってくると出来ている。まるで魔法みたいに
3dプリンターで作ったCNCフライス及びレーザー加工機のラインナップ
CNCフライス
① ベニヤ製のフライスをそのままのデザインで3dプリンターで制作(横向けで使用)
④ スライダーも含む全て3dプリンターで制作
⑤ 更に剛性を求めて門型で制作(スピンドルモーターの限界を感じる)
⑥ 木、アルミの切削を目指して制作(方式を大きく変更)
② スライダーは①と同じ物を使用(直接加工物の上に置ける)
③ CNCフライス①と同じ方式(2代目レーザーモジュール)
詳細は過去のブログをご覧ください。
ここからは取って置いたお正月のお楽しみ!
色々と試して見ます
先ずは、レーザー
円形をレーザーで抜く
直径10mm
0.46mmの厚紙
F200で5パス必要
レーザー照射の様子
0.5wのレーザーで5周
次は
ベニヤ板をレーザーで抜く
同じく直径10mm
2mm厚のベニヤ板
この厚さを0.5wのレーザーで抜きました。
裏面
初めは100パス 裏面に変化なし。
150パスで薄っすらと色が変わった。
200パスやっと貫通
精度の測定
10mmぴったし
レーザー照射の様子
25分掛けて200パス 速度はF200
お次はCNCフライスで円を抜く
前作のフライス ラインナップの⑤で切削
切削の様子
約8分で切削完了 (動画は2分に短縮)
削り代を足して直径11mmをF100、切込ピッチ0.1mmで切削
続いて
新作のフライス ラインナップの⑥で切削
綺麗に抜けている。 削り痕が非常に綺麗
Gコードは前作のフライスと同じものを使っている。
直径の測定
10mmなければいけないが少し小さめ
切削の様子
約8分で切削完了 (動画は2分に短縮)
精度の比較
左から 12vスピンドルの前作のフライス、24vスピンドルの新作のフライス、レーザー
違いは歴然 前作のフライスは真円には程遠い、削り痕も汚い。新作のフライスは真円で削り痕もシャープ。レーザーは真円度が完璧です。ただ見ての通り焦げています。
ここからが本番です。
メインイベントのアルミの切削
12vスピンドルと24vスピンドルの力の差を見せつけてやります。
もう回転音が全然違います。また、ベニヤ抜きの切削痕の違いも一目瞭然
フライス本体の調整も念入りにしました。
バックラッシュを最小にしながらも、動きはスムーズになるようダブルナットの効き具合の調節やグリスアップを行っています。
いざ本番
やりました。 見事に削れています。
削り痕は少し荒れていますが、やはり見事に削れています。
送り速度F50、切込ピッチ0.05mmで切削
切削の様子
アルミの削りかすをまき散らしながらパワフルに切削
約6分で切削完了 (動画は2分に短縮)
もうこれは完璧にアルミをCNCフライスで加工していると言って良いのではないでしょうか パチパチパチ
3dプリンターで作った、しかも僅か20mm径のステッピングモーターで金属加工が可能と実証出来て嬉しい限りです。
ありがとうございました。
今回は円を切削しましたが次はワンランクアップさせて星の切削に挑戦してみようかなと思っています。
また、よろしくね。