少し賢くなったプロッター

「少し賢くなったプロッター」つづき

 

CAMソフトが作り出すGコードの違いを検証

NCVCとFusion 360を比べてみます。

 

違いが解りやすい様に単純な図形で行います。

 

10㎜×10㎜×1㎜を1回で彫り込むプログラムを作っています。(本人はそのつもり)

エンドミルはフラット1mm

 

NCVC

f:id:McKeeChan:20210523132142p:plain

 

NCVCが作り出したGコード

%
(2021/05/23 09:08)
(ptmns MADE 四角.ncd FROM 四角.jwc AND 四角.nci)
G90G54G92X0Y0Z10.
M08
M03
(Layer="CAM" start)
G00X0Y0
G00Z1.
G01Z-1.F100.
G01X11.Y0F300.
G01X11.Y11.
G01X0Y11.
G01X0Y0
G00Z10.
M09
M05
G00X0Y0
M30
%

z軸の動きが少し怪しいけど無事、動作します。

 

Fusion 360

f:id:McKeeChan:20210523132523p:plain

 

Fusion 360が作り出したGコード

(1001)
(T1 D=1 CR=0 - ZMIN=-2 - flat end mill)
G90 G94
G17
G21
(When using Fusion 360 for Personal Use, the feedrate of)
(rapid moves is reduced to match the feedrate of cutting)
(moves, which can increase machining time. Unrestricted rapid)
(moves are available with a Fusion 360 Subscription.)
G28 G91 Z0
G90

(2D ??1)
T1
S10000 M3
G54
G0 X0.1 Y-5.8
Z15
G1 Z5 F1000
Z1 F333.3
Z-1.9
Y-5.792 Z-1.938 F1000
Y-5.771 Z-1.971
Y-5.738 Z-1.992
Y-5.7 Z-2
Y-5.6
X0.092 Y-5.562
X0.071 Y-5.529
X0.038 Y-5.508
X0 Y-5.5
X-5
G2 X-5.5 Y-5 I0 J0.5
G1 Y5
G2 X-5 Y5.5 I0.5 J0
G1 X5
G2 X5.5 Y5 I0 J-0.5
G1 Y-5
G2 X5 Y-5.5 I-0.5 J0
G1 X0
X-0.038 Y-5.508
X-0.071 Y-5.529
X-0.092 Y-5.562
X-0.1 Y-5.6
Y-5.7
Y-5.738 Z-1.992
Y-5.771 Z-1.971
Y-5.792 Z-1.938
Y-5.8 Z-1.9
Z15
G28 G91 Z0
G90
G28 G91 X0 Y0
G90
M5
M30

こちらは動作しません。

 

現時点では「Y-5.792 Z-1.938 F1000」はエラーになりストップします。

今の時点ではy軸、z軸は排他制御なのでどちらか一方の制御になります。

こんな単純な形状でもFusion 360は「少し賢くなったプロッター」のアプリには難しいGコードを作り出します。きっと意味が有ることなのでしょうが複雑な動きをしています。

 

今後に向けて、

y軸、z軸の同時制御に対応する。

更に今回のGコードでは出現していませんがx軸、y軸、z軸の3軸同時の命令にも対応しなければなりません。

実はx軸、z軸の同時入力(排他制御で無いにも関わらず)にも対応していません。

比較的簡単そうなx軸、z軸の同時入力に対応から始めたいと思います。

 

とは言っても脳ミソが溶けそう

 

また、更新します。