少し賢くなったプロッター

「少し賢くなったプロッター」つづき

 

少し賢くなったプロッターが完成しました。

 

思い付きから約2カ月、3軸制御のプロッターが出来上がりました。

2軸制御で得たノウハウが有ったので、予想より早く完成させる事が出来ました。

 

3軸制御の基板とプロッター本体

f:id:McKeeChan:20201017151453p:plain


3軸制御基板 表面

f:id:McKeeChan:20201017151531p:plain

 

3軸制御基板 裏面

f:id:McKeeChan:20201017151606p:plain

大きめの基板を使ったので余裕が有り、半田付けも楽に出来ました。

 

2軸用からの変更点

主要部品では

74HC00 1個 NAND 

74HC74 1個 フリップフロップ

モータードライバー 1個

を追加しています。

思いついたアイデア

初代オーディオ信号でステッピングモーターを回すは左信号をステッピングモーターのパルス信号、右信号を回転方向の切り替えに使っていました。 2代目は左右それぞれ+側をステッピングモーターのパルス信号、-側を回転方向の切り替えに利用していました。 今回は-側の信号が同時に入力された場合にステッピングモーターのパルス信号の出力先を切り替える様にして3軸制御が出来る様にと考えて構想を練っています。」

LR-側の信号のアンドを取って74HC74へ送り、パルスが入る毎にHとLが交互に切り替わる信号をモータードライバーのイネーブル端子へ送って制御します。

xyz軸のyとz軸は排他制御になります。

 

アプリの変更

結構大変でした、先ず、久しぶりにプログラムを見て何をしているのかが分らない(プログラミングあるある)さらに同時入力のタイミングが微妙で色々試して何とか物になる所を見つけ出しました。

 

初代、2代目との比較

f:id:McKeeChan:20201017151712p:plain

 

Text To CNCで作成したGコードをプロッターで作図

f:id:McKeeChan:20201017151734p:plain

Gコード

N10 (ABC)
N20 (A)
N30 G0 Z2
N40 G0 X0 Y0
N50 G1 Z-1 F100
N60 G1 X33.333 Y100 F200
N70 G1 X66.667 Y0
N80 G0 Z2
N90 G0 X57.406 Y27.778
N100 G1 Z-1 F100
N110 G1 X9.261 Y27.778 F200
N120 (B)
N130 G0 Z2
N140 G0 X100 Y55.556
N150 G1 Z-1 F100
N160 G1 X127.778 Y55.556 F200
N170 G3 X127.778 Y100 I0 J22.222
N180 G1 X100 Y100
N190 G1 X100 Y0
N200 G1 X127.778 Y0
N210 G3 X127.778 Y55.556 I0 J27.778
N220 (C)
N230 G0 Z2
N240 G0 X233.333 Y0
N250 G1 Z-1 F100
N260 G1 X216.667 Y0 F200
N270 G2 X188.889 Y27.778 I0 J27.778
N280 G1 X188.889 Y72.222
N290 G2 X216.667 Y100 I27.778 J0
N300 G1 X233.333 Y100
N310 G0 Z2

 

作図の様子


少し賢くなったプロッター

 

初代プロッターで作図

f:id:McKeeChan:20200620103759p:plain

筐体がしかっりしているので美しい

 

手動でペンを上げ下ろし


おバカなプロッター

 

調子に乗って薔薇を描かせてみました。

Text To CNCで作成したGコードをプロッターで作図

f:id:McKeeChan:20201017151818p:plain

流石にこの字画は手動での上げ下ろしはシンドイと思う

Gコード

N10 (薔薇)
N20 (薔)
N30 G0 Z2
N40 G0 X37.155 Y81.961
N50 G1 Z-1 F100
N60 G1 X38.398 Y80.98 F200
N70 G1 X37.431 Y79.216
N80 G1 X37.431 Y75.882
N90 G1 X64.088 Y75.882

N2350 G0 X132.459 Y56.078
N2360 G1 Z-1 F100
N2370 G1 X133.702 Y41.373 F200
N2380 G1 X135.773 Y29.216
N2390 G1 X138.122 Y42.353
N2400 G1 X139.365 Y56.078
N2410 G1 X132.459 Y56.078
N2420 G0 Z2N2350 G0 X132.459 Y56.078
N2360 G1 Z-1 F100
N2370 G1 X133.702 Y41.373 F200
N2380 G1 X135.773 Y29.216
N2390 G1 X138.122 Y42.353
N2400 G1 X139.365 Y56.078
N2410 G1 X132.459 Y56.078
N2420 G0 Z2

全242行のコーディング量

Text To CNCがいとも簡単に変換してくれます。

 

作図の様子


少し賢くなったプロッター

 

予想以上の出来で非常に満足しています。

 

思い付き時のコメント

これでXYZ軸の制御が出来ればスマホのオーディオ出力でプロッターどころかcncフライスでも制御出来るのではとわくわくしている所です。」

調子に乗って、すでにcncフライスへ進めています。

スピンドルモーターを注文しました。

 

また、更新します。